エルリックサーガ感想(ネタバレなし)
幻水のインスパイア元のひとつとして有名な、エターナル・チャンピオンシリーズを読みはじめました。
とりあえずエルリックサーガ1巻(旧版)を図書館で借りたんですが、1巻からすでにソウルイーターの元ネタの魔剣ストームブリンガーや、竜洞騎士や灰色の世界がバンバン出てきて「おおっ!」となります。M山さんがワクワクしながら影響を受けたのはこういうお話なんだなーと思うと、とても感慨深いですね。
名場面は色々あったような気がするんですが、特に印象に残ったのが、主人公のエルリックは強いけれど理想主義者なので人の話を聞かない傾向があり、恋人のサイモリルの警告が笑っちゃうくらい当たりまくる事です。もっと真剣にサイモリルの話を聞いてよエルリック…!と何度心の中でツッコミを入れたことか。もういっそのことサイモリルが女王に就いて、エルリックは学者兼補佐をすれば一件落着じゃないかなと思いました。
あと水の精霊王は知的でかっこいいのに、土の精霊王は脳筋キャラでせつないです。
土属性好きなので冷遇やめてください;;
2巻以降はまだ読んでいないのですが、二の足を踏んでいる理由としては、気軽に楽しみたい作品として選ぶにはちょっと取っ付きにくい部分がある作品だなという印象を受けた為です。幻水ファンの方にも気軽にオススメはできないというのが正直なところ。
それはこの作品がつまらないという意味では決してなく、現在のライトノベルと比べても固い文体で古き良きRPGのようなオーソドックスな物語が綴られているので、少々退屈に感じてしまったのが原因なのかもしれません。
今溢れているエンターテイメント性の高い小説に触れてきた為そう感じてしまったのだと思うのですが、そういった作品たちが生まれる為には、このシリーズのような名作があったからこそだという事も分かってはいるんですが。
今でこそ一般的になってしまっているダークな設定や神々と戦う物語も、当時は新鮮なものだったのだと思います。(日本のRPGでもFF6〜7が発売された頃はダークな世界観と悩み多き主人公は新鮮だと言われていたので、当時のこの作品の評価もそんな敗退的な世界観とダークヒーローが面白いとされたのかもしれません)
今回手に取った動機のように読む理由があればまた別ですが、そうではなく純粋にお話しを楽しみにして読むと途中でページをめくる手が止まってしまうかもしれません。それを踏まえた上でならばヒロイックファンタジー(剣と魔法)の名作とされるだけあり、ファンタジーなお話しがお好きな方なら今読んでも十分楽しめるんじゃないかと思います。
レビューなどを参考にすると新装版は大分読みやすくなっているらしいので、2巻以降を読むのならばそちらを手に取るか、またはM山さんが読まれた旧版を図書館で続けて借りるかを選べるのですが、まだ悩み中です。
■拍手もパッションあふれる連打もレス不要メッセージも、ありがとうございます
メッセージ無事届いておりますよ〜
お祝いの言葉も頂けてとても嬉しかったです(ノ∀`)・゚・。 。・゚