登場人物

公開:2020年6月1日最終更新:2020年6月3日

主人公

本小説の主人公。シンダル遺跡に行き倒れていた女性。保護という名目でハルモニアの監視下に置かれる。黒い髪と黒い瞳。外見から判断するところ十代後半の年頃だが、記憶を失っており身元不明。ササライに仮の名前を与えられる。(任意に変換が出来ます)
礼儀正しく義理堅い性格。階級社会に即しない独自の価値観や生死観を垣間見せる。

ササライ

ハルモニア神聖国神官将。真の紋章のひとつ〈真の土の紋章〉の継承者。政治家及び将軍としてハルモニアの国事を担うが、実は真の紋章の器として作られたヒクサクの複製のひとり。十年前のある出来事で弟にあたる人物を亡くしており、それ以来自分自身に疑問を感じながら生きてきた。

ディオス

英雄戦争時代からのササライの副官。つかみ所のない性格だが、家族を大切にしており情に厚い面がある。
特殊な事情を抱える上司を支え、相対的ではなく絶対的な視点で物事を分析するタイプとして周囲の評価は高い。

ディオスJr

ディオスの息子。まだ未熟だが父の指導の元ササライの腕となり働く。
顔はディオスに瓜二つ。つかみ所のない性格も似ている。

ラッシュ

ナッシュの甥でユーリとザジの子。ナッシュの二十二才の頃に生き写し。くすんだ金の髪に深緑の瞳、左目を眼帯で覆っている。
叔父への印象は最悪で、家を没落させ母ユーリを悲しませた張本人として嫌悪を隠さない。

ユーリ・ラトキエ

没落貴族ラトキエ家の女主人。ラッシュの母親。
類縁の屋敷で兄ナッシュの帰りを待っている。

レナ・スフィーナ

ラトキエ家の分家にあたる民衆派貴族スフィーナ家の当主。
かつては神殿近衛隊としてササライの副官を務めていた。

ジル

元ハイランド王国皇女。
生存を伏せられたままハルモニアの片隅で余生を過ごしている。

ピリカ

ジルの義妹。昔ジルと同じ人を好きだったらしい。

ステラ

ほえ猛る声の組合に所属する女性。
現在は、ある人の依頼で潜入任務を行っている。

ヒクサク

神官長としてハルモニア神聖国を485年以上の長きに渡り治めてきた謎の人物。真の紋章のひとつ〈円の紋章〉の継承者。
法と停滞を体現する紋章のもと、すべての真の紋章を欲する。