クローン羊のつくりかた
という本を最近読みました。書いてる作品のお相手というか、幻水の押しが○○○○なもので(一応伏せる)。子供向けのやさしい本だったので、なんとか理解は出来た…?と思うので、ちょっと軽く書き出してみます。
ざっくり言うとクローン技術というのは、不妊治療(体外受精)とほぼ同じ事をするようです。違いは成体の細胞を使うこと。外で作った受精卵を母体に戻せば妊娠になり、成体の細胞を分裂させればとクローンが出来るというわけです。
しかしクローン技術は近年になってようやく登場したように、難しい技術でした。大きな問題点となっていたのは、成体の細胞は一部分を切り取って使っても他の部位を作るスイッチがOFFになっている状態なので、そのまま完全な生命としてのクローンが出来る訳ではないということ。
皮膚の細胞を増やせば皮膚が、内蔵の細胞を増やせばその内臓が出来るのですが、それしか作らない命令のスイッチが入ってしまっているわけですね。そのスイッチのオンオフを出来る方法が分かったのが、近年のクローン技術の確立とのことでした。(オンオフの方法など技術的な難しい部分は、ちゃんと説明出来る自信がないのでご興味あれば本で見てみてください)
で、幻水の世界のクローン技術ですが。
私はそういった現実の技術と比べても文化レベルに差が有りすぎるので、あの世界のクローン技術は紋章魔術的な力で行っているんじゃないかな?と思っています。だってあの部分(クローン技術)だけ、作品の世界観から浮いている気がするんですよね。ファンタジー世界に突然降って湧いた科学技術感がすごい。
幻水の世界は紋章魔法が発達しているので、エレベーターなどの科学技術があまり重要視されておらず、銃などの突出した技術は錬金術師を祖にするほえ猛る声の組合が独占している、という設定です。ほえ猛る声の組合を使っているハルモニアなら技術レベルは他国よりは高いと思われますが、クローン作れるほどかと言われればそこまでには見えません。
(そもそも論としてファンタジーだから普通に双子だと思うでしょ…自力で気づけなかった大半のプレイヤー悪くない。573が悪い)
あと成体の細胞を使った場合の細胞の寿命の長さなどは、やさしい子供向けの本では分からなかったのですが、羊のドリーが生まれてから現在までのデータからみても、クローンが短命だったり不健康ということはないみたいです。良かった。
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※9/25 追記
記事をアップしてから改めて書いた内容を読んで気付いたのですが、同じ部位しか作れないクローン技術を使って各パーツを作った後にひとつの容器に入れれば、ルックが持っていた真の紋章の封印球が出来上がりますね。
ここからは完全に妄想なのですが、もしかしてハルモニアには複製が出来るレアな(それこそ真レベルの)紋章があって、それを使って複製が作られているのでは?と思っていて、自分で書いている二次創作の設定にも有ったりします。
あと押しとその兄弟の彼等はパーツの寄せ集めに紋章を入れたわけではなく、まず真の紋章ありきで体が作られた、言い方は悪いですが特注品のような存在なのかもとも思っています。
クローンが登場するお話というと手塚治虫の火の鳥を思い出すのですが、あの作品もクローンが生まれる技術は火の鳥のミラクルパワーだったりしたので、過程は案外物語にとっては大事じゃないのかも、とも思いつつ…やっぱり気になりますわね…!