雑記

幻水小説感想10

本日ルカ様熱が急上昇したので、この感想を投下していきます。

短篇集3のラストを飾る作品「臨界点」感想です。
幻水世界の最強の人間ルカ・ブライトがどうして生まれてしまったのかが描かれた短編。
ゲームの中で謎だった、何故狂皇子と呼ばれるほど残虐非道になったのかの答えや、ブライト皇家の確執の原因が明らかにされていて、ルカ様好きは読んで損はないと思います。

重い話ですしネタバレ要素を含むので詳しい内容は伏せさせていただきますが、母を慕う純粋な少年が為す術も無く翻弄され、心壊れていく様が描かれていて切ないです。
止めてくれる人も居ないまま(武術の腕が逆転してハーンですら進言できなくなったんでしょうか)本人の天賦の才と獣の紋章も相まって、デュナン統一戦争の頃にはもう戻れないところまで来てしまったのかもしれないと思うと、ルカを憎みきれません。

2主とジョウイが大切なものを守るために戦い続けたのと同じように、彼も彼なりの守れずに失ったもののために戦い続けたのだということを知る物語でした。

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