雑記

北方水滸伝6巻感想

怒涛の展開を見せた5巻とは打って変わり、6巻は溜め回といった印象。
楊志を失った穴を埋めるように、梁山泊には官軍の実力者だった天猛星・秦明が加わります。秦明将軍てば、堅物かと思えば部下や味方思いの懐の深い人だったり、未亡人にときめいたりしてて案外味わい深いお人です(ラブなの?)

敵にも新たな切れ者が現れ、戦いは次の局面へと移っていきます。
若き参謀は、イタチごっこの闇塩の追及はやめて、まずは官軍や役人の体質を変えるべきである、強大な相手を変えるよりもこちらが変わる方が早いのだから、と提言します。
やだこの子、出来る…!!!
凝り固まった体質から目を背けず、駄目なところを指摘できる若い意見は必要なのだと言ういい見本ですね。

梁山泊の目指す勝利というか戦いの目的って、国取りそのものではなく、腐った国を変えるための戦いだったと思うんですが。ならば梁山泊の脅威を受けて国が変わろうとするこの展開は、最終的に(梁山泊が)敗れようとも目標は達成したことになると言えるんじゃないか?と思いました。

一方そのころ、天魁星・宋江はまだ各地をぶらぶらとしてました。
そしてまた敵に見つかってしまいました。当たり前だよおぉ!
敵も味方も振り回されていい迷惑だから、もうアンタいい加減梁山泊に入んななさいよぉ…!!

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