雑記

幻水小説感想8

短篇集③に突入!
2の料理対決の前日譚にあたるお話「死闘激闘黒竜島」感想です。

ハイ・ヨーが春巻の皮で妨害したり片刀で戦ったりと、料理人の話らしく食材や料理道具が効果的に使われているのがとても面白いです。登場人物たちは至って真剣なんだけど、食べ物が飛び交ったり審判が神出鬼没だったりと、カンフー映画のようにどこかコミカルな作風が印象的でした。そういえば2でもハイ・ヨーは中華鍋で戦ってましたね。
遊び心盛りだくさんの小説は書き手も楽しんでるのが伝わってきてとても良いです。
こういうお話しが書けたらきっと楽しいんだろうなぁ。

ワザと勝負に負けてハイ・ヨーを逃がそうとするイェン・チンが男前過ぎる。読んでる時は彼がメイミの父親かもと思ってたけど、メイミの父親は料理対決の刺客のひとりバショクでしたね。そうするとイェン・チンはやっぱり…。

レツオウさんとシュンミンは、真っ直ぐな心を失わないハイ・ヨーに出会えて幸せだったのかな。
メインストーリーの裏で繰り広げられる料理人たちの熱い戦いが、ハードボイルドすぎてやばい!
そんなお話しでした。

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