雑記

幻水2小説感想

読んだのは大分昔なので今更感あるけど、幻水2の小説の感想です。
1巻ではゲームとの大きな違いは特に感じなかったのですが、2巻からは筆者の個性というか、ゲームでは描写されなかったシーンが挟み込まれる事が多くなったような気がします。
特にゲームの中では殆ど知る事が出来なかった、ジョウイの側の動きが描かれているのが印象に残りました。ゲームをクリア済みの読者が物語を追うのは2度目、ないしは3度目となるため、小説という媒体でもう一度ストーリーをなぞるならば、異なった視点のお話が入るのはナイスアレンジだと思います。
逆に「他を削ってまでこれを描写する必要はあったのかな?」と疑問に感じてしまう箇所も散見しました。
特に気になったのは、サウスウィンドゥ陥落直後、本拠地防衛戦で陽動作戦の為に敵軍に潜入するフリード・Yの様子が多目に描写されていた点。
彼はこの作戦の功労者であり作戦が成功するかどうかのキーマンでもあったわけですが、それを差し引いても、それまで心理描写を挟まなかった彼を急にこの部分だけ丁寧に描いていたので唐突感が残りました。
敬愛するグランマイヤーの最期を知らされて嘆く描写などもなく、何故彼があれほど奮闘し、筆者もスポットライトをあてたのか、いまいち伝わらなかったのが残念でなりませんでした。
でも好きなシーンもやっぱりあって、それは過去の洞窟イベント後に星辰剣がビクトールに「心のなかに夜を持っている」と語りかけるところ。ビクトールの抱えるものの重さと星辰剣との絆が垣間見れる名シーンでした。
あと、ギルバートを仲間に引き入れる時のフリックがめちゃくちゃかっこ良かったですね〜
ルックさんは何故に登場しただけで挿絵にピンで描かれてるんですか?待遇良すぎません??
でもvsササライシーンも挿絵で描いてくださってありがとうございます!ありがとうございます!
読み終わる頃には、ほりりんの幻水小説の中では一番好きになってました。
粗もあるけど、全体的にはとても満足出来る仕上がりだと思います。
比較するのもおかしいのかもしれませんが、短編の方のラベンダービレッジ殺人事件はつっこみどころが多すぎてどうすればいいのか分からなかったもので、こっちはそうじゃなくて安心しました笑
5の小説も買ってあるので、ゲームクリアの後に読もうと思いますb

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